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~バーティカルSaaSの現場から~ 創業期にはProduct Jibun Fit が大切な話


はじめまして、Momentumの代表高頭です。
気がつけばMomentumを創業して5期目の決算が終わりました。
今期は会社として大きく成長することができたと思います。

今期できたこと

・営利が1億円を突破!YoYで500%ほどの成長を達成!

・電通さんや、ヤフーさんなど大きな取引開始!

・社員がようやく10人を超えた!

起業してからあっという間の5年間でしたが、
少し立ち止まって、一緒に働いてくれているチームと、バーティカル(Vertical)SaaS(業界特化型SaaS)の領域でサービスを作っている方向けにMomentumのこれまでを伝えるためにnoteを書き出しました。

最近SaaSの領域の事業が大変活発になっており、たくさん良質な情報があると思うのですが、その中でもVertical SaaSに絞って、僕の経験した5年間のエッセンスを少しづつ書いていきたいと思います。

まずMomentumという会社を知らない人もたくさんいると思うので、今回は会社の紹介と、なぜこの領域を選んだかについて書こうと思います。

今までのMomentumの歩みはこんな感じです。

Momentumの今までのざっくりとした沿革

2014年 創業前夜 カレンダーアプリ企画
2014年 創業
2015年 最初のサービスをローンチ
2016年 Voyage Groupの持分法適用会社になる
2017年 KDDIに買収される
2019年 今も創業当時の事業を継続的に拡大

会社の沿革だけみると、事業会社の持分法適用会社になってから別の事業会社に買収されるという少し稀有な道のりを辿っています。(持分法適用会社になったその裏には共同創業者が出ていってしまうなど悲喜こもごもがありました。)

そして、僕たちが何をやっているかというと、一言でいうとインターネット広告市場の機能不全を解消する会社です。

Momentumは日本を中心にアドテクス領域において、広告主、広告代理店、広告配信プラットフォーム等に向けて広告領域に特化したSaaSのビジネスを展開しています。

提供しているサービスは、広告の不正や無価値な広告掲載の排除を行う解析エンジンやデータです。

ビジネスモデルとしては、広告配信プラットフォームのに対してAPIを従量課金で提供するものや、広告代理店に対してデータを月額サブスクリプションで提供するものがメインです。

昨年NHKのクローズアップ現代+でも取り上げられるようになった、「アドフラウド」という課題がまさしく弊社が解決する領域です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180904/k10011608621000.html

この番組では広告の不正が反社的なものと紐付いているのでは、という仮説も語られています。
今、運用型広告市場と呼ばれる無数のメディアと無数の広告主がリアルタイムに取引を行う世界がどんどん大きくなっている中で、これらの問題が顕在化し、アドテク領域において重大な課題となっています。

Momentumは、市場で問題が顕在化する前夜の2014年かこの問題の解決に取り組むために、技術開発を行って来たので、今ようやく市場とタイミングがあってきたなと感じています。

そして、そもそもなぜこの領域を選んだのか、という話ですが、

ここでお話ししたいのが、起業するときは

PJF(プロダクト ジブン フィット)するものを選んだほうがいい

というものです。

その話をするために、話を起業前夜に飛ばしたいと思います。

起業前夜、僕はグリーで働いていました。僕は中学高校と一貫校に通っていたのですが、その時の同級生と、お互いの働いていた場所が同じ六本木ヒルズだということで再会し、何か一緒にやろうという話になりました。その時のノリと勢いで「遅刻がなくなるカレンダーアプリ」というコンセプトで、位置情報を利用したカレンダーアプリの企画を作りました。この時は、ただただ何か新しいと思えるものを作ってみたいという気持ちだけで、グリーで働きながら空いた時間で企画を作っていました。そして、その企画を数名のエンジェル投資家に持っていき、いざお金を出資してもらって起業をするというときに、はたと「自分がやりたいのはこれなのか?」と疑問を感じました。

起業する前は情熱を持って取り組んでいたはずなのに、急に「なぜ?」と感じました。起業する前は、ただただ起業をしたいという思いが先行しており、自分がその先に何に命をかけたいたかということまでリアルに考えられていなかったのです。(結構こういう感覚を経験する人は多いのでは、と個人的には思っています。)この時に改めて、自分の使命感がどこにあるかを考えました。それは、楽しいものを作りたいとか、ただただ世の中に新しいものを作り出したいとかよりも、「世の中に明確に存在する不条理をなくしたい」というものであることに気がつきました。

最近よく「PMF(Product Market Fit)」という言葉を耳にすると思います。
Product Market Fitについては下記の記事が大変よくまとまっているので、こちらもご覧ください。

https://medium.com/@masayukiminato/b2b-startup-blog-product-market-fit%E3%81%A7%E8%A6%9A%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8F%E3%81%B9%E3%81%8D6%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8-%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E6%A5%AD%E7%95%8C%E3%81%AE%E8%B3%A2%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%95%99%E3%81%88-f88282826e6e

もちろん、ここで議論されるような消費者・ユーザーにサービスが刺さるというのは極めて重要なことで生死に関わることだと思います。

ただ、その手前に、PJF。

PMFとPJFのイメージ図


自分にそのサービスが刺さるか」ということが、起業においてはとても重要だと思います。

バーティカルSaaSは限られた人たちを幸せにすることになります。そのために、その問題を自分ごと化できるかがとても重要になってくるのです。

起業には辛いこと・やりたくないことが山程あります。僕は共同創業者との離別、VCの離反、インターネット企業の持分法適用会社になってからの決別、など起業しなければ経験しなくて済んだような、辛くやりたくないことがたくさんありました。

そのときに僕が踏ん張れたのは、広告の領域において不正をして、楽をして、稼いでいる人がいる一方で、企業が無駄なマーケティングコストを掛け、日本の企業が競争力を失ったり、消費者の生活に必要なものの値段が高騰したりすることは、明らかに不条理であると感じ、自分の使命感の持てるものだと確信できたからです。

起業するときにカレンダーアプリではなく、広告の不正をなくすサービスを始めて本当に良かったなと今では思っています。


次のnoteでも引き続き、バーティカルSaaSの創業期の話を書きたいと思います。


また、ここに書いたようなバーティカルSaaSの創業期の話について、うちだけではなく色々な起業家の事例を集めていきたいと考えており、下記のようなイベントを企画しました!

第一弾では排泄予測デバイスDfreeという唯一無二のプロダクトを提供している会社にお話を聞いていきます。

参加費無料のイベントとなっておりますので、ご興味がある方は是非奮ってご参加ください!


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Momentum代表取締役社長 1989年生まれ。慶應大学在学中にクラウドファンディングの起ち上げを経験し、新卒でグリー株式会社へ。その後2014年にMomentum(モメンタム)を創業し、アドテク領域のバーティカルSaaS事業を展開。2017年にKDDIグループ傘下に。

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